Products ファイン材料
フルオレン誘導体
フルオレンは、コールタールに含まれる有用成分のひとつです。フルオレンに各種芳香環を結合させたフルオレン誘導体は、カルド構造と呼ばれる特殊なちょうつがい構造をもち、高耐熱性、高屈折率、低複屈折などの特長があります。大阪ガスケミカルでは、フルオレンのパイオニアとして、種々のフルオレン誘導体を提供しています。
- モノマーは、フルオレン骨格を有するビスフェノール・ビスアルコールです。各種光学樹脂の原料としてご使用いただけます。
- 光硬化性樹脂アクリレートは、高屈折率・高耐熱性・高硬度などの特長を有しています。優れた光学性能を利用して、液晶フィルム用材料などに使用されています。
- エポキシ樹脂は、高屈折率、高耐熱性・高弾性などの特長を有しており、液晶レジスト材料などに使用されています。
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フルオレン誘導体のカルド構造
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タッチパネルにおけるフルオレン誘導体の用途例
光学用ポリエステル樹脂(OKP)
光学用ポリエステル樹脂「OKP」は、1.6以上の高い屈折率と極めて低い複屈折を有した熱可塑性樹脂です。
携帯電話・スマートフォンやデジタルカメラの薄型化・軽量化を可能とする高性能レンズ材料として使用されています。
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光学レンズ
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各種デジタル機器
ポリシラン
ポリシランはケイ素を主鎖とする材料です。撥水性やポリオレフィン樹脂相溶性、接着性、難燃性、耐熱性、耐酸化性、高屈折率、光反応性などの特長を有しているため、フィルムや配管用樹脂の添加剤、コーティング材料の高性能化、レジスト材料などに適しています。
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ポリシランの構造
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樹脂配管
相溶化剤
相溶化剤「MARICOM」を配合することで、通常では混ざり合わないポリエチレンとPETなどを相溶させ、それぞれの特長を合わせ持った複合樹脂に改質することができます。また、フィラーや添加剤と樹脂との相溶化にも応用でき、樹脂への機能性付与を可能にします。
表面処理加工
フッ素樹脂やシリコーン樹脂の有機材料とセラミックなどの無機材料を複合化した特殊コーティング技術を用い、あらゆる産業分野における付着、潤滑、摺動、摩耗および腐食の問題を解決する表面処理加工の受託を行っております。
国内最大級の大型焼成炉を保有し、最大2.5m×2.5m×10mの大型基材のコーティングが可能です。また、自社で独自開発した有機・無機 ハイブリッドコーティング材料を用いることで、より高性能な非粘着性、摺動性を実現できます。
製造工程
付与できる特性の例
非粘着性、滑り性、耐薬品性、帯電防止性、耐熱性、耐摩耗性、耐腐食性
用途例
工業用ロール(製紙用、粘着テープ製造用など)、金型、治具類、ホッパー、配管、タンク、食品機器(焼き網)など
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工業用ロール
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コンロ焼き網
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粉体ホッパー